【東京ラーメン】全ての油そばファンに捧ぐ…上井草「幸来(こうらい)」行かずして、油そばは語れぬッッ!
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学生時代、ビンボーな学生時代を過ごした時の話である。
夜中にとある衝動に駆られる時があった。
「……肉が、食いタイ…!」
「……満腹になるまで、ジャンキーな飯を喰らわセロッ…!」
生まれながらに棲みつく、油の魔獣がうめく声だ。
こんな時、自転車をこいで向かったのはだいたいこのお店だった。
九州豚骨系のラーメン店だが、ここの推しは"油そば"。
おそらく日本一であろう、コッテリ・パンチの効いた油そばが出てくる。
ここに行って以来、もう他のお店のモノでは物足りなくなってしまった。
それくらい、油そばの概念が覆る。
間違いなく、味覚に天変地異を起こしたのであった__。
・所在地:〒177-0042 東京都練馬区下石神井4丁目19−7
・営業時間:11:00~15:00 18:00~翌6:00
17:00~翌5:00 (火曜日のみ)
西武新宿線 "上井草(かみいぐさ)"駅へ行こう
新宿駅から500mほど離れた駅「西武新宿駅」から電車に揺られること20分弱。
最寄の駅「上井草」にやってきた。
機動戦士ガンダムの像がある…。
発車メロディ「翔べ!ガンダム」につられて歌いそうになってしまいそうで…。
駅からお店へと移動しよう。
密集した住宅街を歩くため、600m 7分が長く感じるかもしれないが
待ち受ける油そばのために我慢、忍耐あるのみ…!
さぁ、たどり着いた…。ここが幸来なり。
黄色く光る屋根が目印、ここが幸来だ!
黄色い屋根が道路を走っていても目につく。
ここは昼営業はもちろん、夜は翌日の朝6時まで開いているというすごい店だ。
それだけに、学生のみならずガテン系の職業人、飲み帰りのリーマンも足を運ぶ。
ただしこの時は18時ごろ。先客は学生やサラリーマンといったところか…。
まあいい、ひとまず中へと入ってみよう。
店内はこんな感じ。U字型のテーブルに10人強入る店舗なり
席は丸イスが12個ほど、U字型に席ができているのが特徴。
創業30年以上のお店で、喫煙OKなのでタバコを避けたいなら入り口左側をオススメする。
入り口もっとも左側にある券売機で購入する、「事前支払い」制だ。
ここのメニューはざっくり記すと、
・ラーメン 680円
・チャーシューメン 950円
・つけ麺 880円
・油そば 850円 (大盛り+100円、その他期間限定品あり)
・コーラ、オレンジジュース清涼飲料水系
・ビール(キリン)
・トッピング…メンマ、チャーシュー、ゆで卵…
となるのだが、
僕はダンゼン「油そば」一択 である。
「あれっ、君むかし来ていた?」
学生時代に見知ったスタッフさんと再会した。
昼はオーナー(?)のおばさまが店頭に立ち、
夜は体格のいいお兄さん方が調理場にいることが多い。
お兄さんとは、かつての同輩の話で盛り上がる。
「君と来てたのは…I君だったけなぁ、元気してるかな彼?」
「元気してますよ、まだ学生やってるみたいですけど」
「あぁこんな話もあったけな…アイツしょっちゅう来てたよなー」
「よく後輩連れてた記憶ありますよ…あとは…」
調味料は「にんにく」「ラー油」「紅しょうが」「お酢」の4つがメイン。
「お待ちどうさま、油そば…どうぞ!」
青春の味、「幸来の油そば」と1年ぶりに対面。
見るからに脂乗りのすごい"チャーシュー"に、味がのった"煮卵"が待ち構える。
"青海苔"城の前、"細ネギ"門前で仁王立ちだ。
チャーシューをプラスアルファで注文し、この分量になった。
普通盛りで300gほど(大盛りで450g)ほどと推測されるので、食の細い人は絶対に普通にしよう。
麺は中太麺、かなりクッキリとした黄色が特徴的。
器の底にある脂を混ぜ合わせながら、ほおばっていく。
脂、細ねぎ、焼きのりが絡みあい、食欲をくすぐられ続ける…。
止まらない、止められぬ。
「ウマイゾ……!モット喰らえ………!!」
魔獣は少しずつ興奮が収まっていく。
途中で擦りおろしのニンニクをどっぷり入れる。
これ、高知産だったらいいのになぁ。
紅しょうがも入れよう。
さらに色鮮やかになり、こうなればもう一気にがっつき、喰らいに行く。
もはや混ぜ合わされたコテッコテの麺、よく熟した卵、チャーシューに、
こうなればもう、魔獣は声をあげ、鎮まっていくしかない…。
あっという間に、完食ッ……!!
食えば、あっけなきもの。
兄さんと談笑し、また会うことを約束して店を出る。
次に訪れるのはいつだろうか…。
その日が来る日まで、どうか沢山の人々に訪れて見て欲しいと思う。
_間違いなく、幸来は自分の脳に刻み込まれていた。
ここに並ぶ、脂たっぷりの油そばには、いつ出会えるのだろうか。
そう信じて、上井草駅へと歩いていくのだった__。
「我こそは脂好き哉!」「油そばに燃える者」
という輩たちへ、この記憶を捧げよう_。
【※解説】ここまで脂ギッシュな油そばも珍しい…
というわけで、片岡(@KT_Okey)です。
東京時代や他地域の油そばを食べたことがあるのですが、
だいたいアッサリした味が多いんですよね……。
チャーシューやラードの脂感がなく、正直物足りなく思ってました。
幸来の油そばは九州豚骨ラーメンをベースにしているのか、かなりコッテリ。アブラ感が非常に強いです!
…いやぁ、ここまで味の主張が強い油そば、滅多に出会えません。
油そばファンの方は、絶対に足を運ぶべきお店です。
ぜひとも上井草へどうぞ!
※詳細情報はこちら。
・所在地:〒177-0042 東京都練馬区下石神井4丁目19−7
西武新宿線「上井草」駅から徒歩8分(直線距離600mほど)
・営業時間:11:00~15:00 18:00~翌6:00
17:00~翌5:00 (火曜日のみ)