【プロフ】僕は、親父の背中をみて育った。
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僕の家は、母子家庭である。
ただし、法律上は。
※この記事は僕のプロフィールに当たる記事です。
「僕の原点は、どこにあるのか?」
それを、書き綴ってみたいと思います。
(続編があるため、あと2回ほど更新予定です。
中途半端に終わってしまう点はご容赦ください。
みなさんの原点がどこにあるか、振り返るキッカケにしてくださると幸いです)
上記の記事でも書き記したが、2005年に両親が離婚した。
バブル景気の崩壊に端を発する家庭の経済苦だった。
小さな頃はそれをなんら感じさせることのない、裕福そうな家庭だった。
物心ついたときには、母が父をなじるようなことが増えてきた。
僕は知らず知らずのうちに傷を負っていたに違いない。
自分の優秀さを数字で、肩書きで示すことが自分の価値だといつの間にか思い込んでいた節があったのはこの時の名残だろうか。
父は測量士で、その地域ではそこそこ名前の通る人だった。
友人やもともと所属していた事務所から仕事を引き受けながら僕を養っていた。
或る時、父にどうして退職して事務所を開いたのか聞いてみると、
「社外でコミュニケーション取ったり、すごく大変だなって思うことがあってね」
と話していた。
父の営業が嫌いだったのだろう。
自分の中に1つの確信を見出して、
自ら、それをすることのない道を選んだ。
決断し、独立した父。
古希の文字が迫り行く今でもなお、淡々と仕事をしている。
大きな、親父の背中だ。
しかし、当時はそんなことに対して、何も思わなかった。
母は営業のできない父を詰っていた。「もっと稼いでいたらこんな事もなかった」と。
母を恐れていた僕は、裏で父を軽蔑していた。
僕は無知だった。
「半年に一度会いに行く生活が始まった」に続く_