【書評】大活躍中!「大谷翔平 120の思考」から"成功力"の源流を探ってみた
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テレビを開けば毎日のように、
アメリカプロ野球「メジャーリーグ」のニュースが飛び込んでくる。
「初登板初勝利!」「本拠地で初HR!」「Big fly ! オオタニサン…」
北海道日本ハムからロサンゼルス・エンゼルスに移籍した "大谷翔平"選手についてだ。
いやぁここ最近、見ない日はないなぁ…。
たかだか3~4試合の活躍でメディアは取り上げすぎでは?
…とは思わない。これから私たちが目の当たりにするは、
100年間、誰も見た事のない"歴史的"瞬間なのだから。
それも手のひら数10センチからでも観れる…。まさに「映像の世紀」だ。
話変わって、歴史に名を残す者とはどのような人物だろうか?
共通するのは「目標・理想を持ち、脇目を振らずに行動した結果、成し遂げた人」ではないだろうか…?
_挑戦・向上心、揺るがぬ克己心。
大谷選手からはそんな雰囲気を、言葉や立ち振る舞いから感じられるのです。
そんな彼が持つ言葉の力について、触れてみましょう_。
書籍「不可能を可能にする 大谷翔平120の思考」
スーパースターは不可能を可能にする。
ファイターズ・大谷翔平は、プロ野球市場でも稀な"二刀流"に挑戦し、投打ともに結果を出し、スターへの階段を駆け上がっている。
グラウンドではひときわ華のある選手。プレーは「日本初」「プロ野球史上最速」という派手なフレーズで表現されるが、本人は穏やかな言葉遣いを貫く。大谷が口にする言葉は、自身の内面を掘り下げて歩んできた「思考力」で構築されているからだ。…
大谷の意思決定は、丁寧な言葉から生まれた
大谷選手の言葉はとても丁寧です。
言葉のひとつひとつに意志、思考、人格が現れるのだと理解しているからでしょう。
この本を通しで読むと「こんな意識を持ってコメントしてるんだな…」
と、言葉に対して丁寧な姿勢になる…そんな本だと実感しました。
この本から、彼の発言録についてまとめてみますね。
1. 圧倒的な努力と向上心 裏付けは「やりたい」と思えること
まず成功者と呼ばれる人は例外なく、
「圧倒的な努力」と「継続」を繰り返してます。
で、この努力が前向きなもの…目指すものと一致している。
だからこそ続けられるのですね。
・自分が「やりたい」と思える練習であれば努力だとは思いません
(本書 No.106 より)
・その日に起きたよかったこと悪かったこと。自分が感じて「次にこういうことをやろう」という内容を書き込むようにしています。
8歳から続いている習慣だ。(中略)…この習慣が「考える」という作業に深みを与えている。
(本書 No.95 より)
8歳から毎日続く習慣!いやはやビックリですね…
誰よりも試行錯誤の回数が多いのはもちろん、いちど立ち止まって思考してそれからまた試してみているんですね。成功の確立を1%ずつ上げていくようなイメージでしょうか。
2. 自分が決めた"使命"に、全てを投じる
さらに大事だなぁ…と思うのは「自分がなすべき役割」をわかっているかどうか。
自分の決めた目標や必要なもの以外は欲せず、
意識のほぼ全てを目標に投じているのです…。
大谷選手の場合ならば、
"世界一野球が上手くなりたい" "投げる、打つ、走る…全てを持つ選手になる"
といったところでしょうか。
・結果を出すためにやり尽くしたといえる1日1日を誰よりも大事に過ごしてきました
(本書 No.94 より)
・僕がどういう選手になるのかは自分で決めることだと思います
…「どういう選手になりたいのかと言われたら、毎回試合に出て、大事なところで打てる選手。
任された試合には負けないピッチングができる投手。チームの柱として頑張っている自分を想像するのはすごく大事なことかなと思います。」…
(本書 No.117 より)
・食事内容はどこに行っても変わりません。トレーニングの内容も変えたくありません
(本書 No.91 より)
加えて、お金に対してがめつさが殆どないのですね。
年棒をリンゴに例えて、
①投手専任で年棒が高い球団 ②二刀流で年棒が安い球団、どちらを選ぶ? と質問された際は「(二刀流を)やってみたいんじゃないかな、やっぱり。誰もやったことないですから」と返答。
但し書きで「リンゴ10個で生活できるなら」がついたが、年棒よりも「やりがい」を求めているのだ。
(本書 No.77より)
何億円を手にしても、野球が上手くなりたい。
これが大谷選手の強さなのでしょう。
3. 運勢を引き寄せる
ほほぉ、いきなりスピリチュアルなワードが…?
と思いきや、これも大事な要素なんです。
大谷は高校時代から、当時の目標「160キロ」「8球団からドラフト一位」にたどり着くために必要な要素として「ゴミ拾い」を挙げていた。
プロ入り後は、2014年に引退した稲葉篤紀氏が手本になった。
「稲葉さんが試合中、守備から戻ってくるベンチの前で、ゴミをさっと拾ったことがあったんですけど、カッコ良くて感動しました。
僕は、前を通り過ぎてから(ゴミに)呼ばれてる気がして、戻って拾う。お前はそれでいいのかって、後ろからトントンされちゃうタイプなんです。」
(本書 No.71 より)
理由は本人の"マイナス思考"から来ているとのこと。
一日一日を最大限にやり尽くした!と言えるよう、自分がそう思えるように、
「正しさ」や「最善」を判断軸に、できること全てをするのだと述べています。
ちなみに大谷選手、高校時代から「運」も重要だと捉えていました。
下記のチャートにも「運」にまつわる目標を立てていました。
(Newspicks より引用)
これら大谷選手の言葉からは、確たる意志というのを感じるのですね!
これらを形成するのは間違いなく言葉の力です。
…というわけでまとめてみると、大谷選手の成功力は、
⑴ やりたいこと、叶えたいことに集中する
⑵ そのために、全て投じられる環境・マインドを作り出す
⑶ 自分の判断軸をもとに、日々行動する
と言ったところでしょうか。成功法則として努力量はもちろん、
精神状態やマインド形成は普遍的な条件となりそうです。
でもでも、圧倒的な努力は絶対不可欠な条件なのですね…。
非常にオススメな一冊と出会えました。
…さて、ここまでこの書籍について触れてきましたが、
6年前2012年に日本ハムが胸を打つようなプレゼンテーションがなければ
この本は生まれていなかったのだなぁ…と思うとなんだかすごい気持ちになります。
その原点となる球団HPに残る資料も、歴史に残るモノ。
見たことない方はぜひとも開いてみてください。