"高知県の秘境"「嶺北地区」に来ました。楽しむポイントを挙げてくよ。
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どうも、道産子ブロガー片岡です。
(インターネット環境を変えていた関係もあって、更新がメッサ長引きました。。。スイマセン)
が!この期間に嬉しいことができそうです。
6月中旬、念願の嶺北地区に来ることができました。
見渡す限り、山・山・山アンド山!
この地域には大豊町という町があり、ここを一か月の拠点にして生活します。
せっかく来たのですから、何か紹介しないとですね。
北海道から渡ってきたぼくが、嶺北地区の紹介をしてみます。
自然が豊か!とかありきたりなテンプレはつまらんと思うので、キーワードを使ってリストアップします。
それでは、嶺北地区のポイントに刮目セヨッッ!!!
⓪そもそも、嶺北地区ってどこやねん?
高知県北部の4町村(東から「大豊町」「本山町」「土佐町」「大川村」)を指します。
「嶺北地区」の呼称は、市町村合併で生まれた呼び名なんだそうです。
ここでは各町村の概要は割愛するので下記のリンクを見てみてください。
「本山町」:本山町 公式ウェブサイト:水と緑、花と文化のまち トップページ
「土佐町」:高知県 土佐町公式ホームページ
「大川村」:大川村公式ウェブサイト
この地区がすごいのは「それぞれの町と町とで、ひとつになっている感」を感じるんですよ。
“地域が持つアイデンティティもおもしろいです。80歳くらいのおじいちゃんが近所でいつも苗を売っているんですけど、苗を買うといろんな話を聞かされて、最後に「これから嶺北をよろしくな!」と言ってくれるんですよ。「あ、嶺北なんだ」と思いました。たぶん本山町の方なんですけど、町の名前ではなく「嶺北をよろしく」と言う。町によっては、隣町に対して敵対心があったり、ライバル意識を持っていたりする場合もあるじゃないですか。嶺北はむしろ逆で、本山町も土佐町も一緒だというマインドが根付いていますよね。
【高知県嶺北・本山町】今は、事業家として燃えている | 合同会社「日本の田舎は資本主義のフロンティアだ」代表・イケダハヤト
高知県は国見山、工石山といった標高1000m前後の山々が南北に分けています。
嶺北地区は、その北側にあります。
しかも西隣にある、いの町はだだっ広く中心部まで50kmを要するので、ほぼ4町村で区切られている地理にあるので、この4町村で1つの自治体のようになっているのです。
このためか、1つの共同体のようで居られるのかもしれませんね。
それでは、嶺北地区を語るためにセレクトしたキーワードに入っていきますぞ。
①発 酵
微生物を使って、食品を製造する”発酵”。
※わかりやすく書くと、
まずは、
自分が生きるためにしなくちゃいけないことは何かを考える。
-->息をすること、を導く
息をして何を体に取り入れているか
-->酸素
人間は、酸素を使って運動したり、食べたり、考えたりするエネルギーをつくっている。
-->専門用語で好気呼吸しているという
酸素を使わないでエネルギーをつくる生物もいる。
-->酵母菌、乳酸菌、大腸菌、ポツリヌス菌など
-->嫌気呼吸しているという
嫌気呼吸の結果できるものがいろいろあるけど、
-->人間にとって良いものができる=発酵
-->人間にとって悪いものができる=腐敗 という
発酵の例
-->醤油・お酒・パン=アルコール発酵
ヨーグルト・漬け物=乳酸発酵
バター・チーズ=酪酸発酵
腐敗の例
-->アンモニア・スカトール=悪臭の原因
授業展開するならこんな感じです。「発酵って何? - 生物学 | 【OKWAVE】」
この発酵にまつわる「お茶」と「お酒」が嶺北地区の名産なのです。
ー 絶滅の危機だった"幻のお茶"「碁石茶」
日本国内では緑茶がよく飲まれていますね。
イメージで言えば、静岡県や福岡県八女市のお茶が有名かと。
緑茶は、生産(栽培、収穫) → 蒸熱 →粗揉 →揉捻 →中揉 →精捻 →乾燥 →篩分と切断 →茎分離(→抽出)という過程を経て作られます。
ざっくりと言うなら「収穫した茶葉を蒸して揉み潰してから、茶葉の型を整えながら乾燥させる」ことで茶葉を作ります。(参照:wikipedia 「緑茶」)
それらのプロセスに「微生物の力で発酵させる、後発酵茶(黒茶)と呼ばれる茶飲料の1つが「碁石茶」なのです。
由来は、四角形の茶葉の塊が、四角の角が取れると碁石のように見える ことが由来なんだそう。
こうした後発酵茶は2度の発酵、乾燥を要するため、手間暇がかかります。日本ではこの製法をとるお茶はわずか4つしかありません。
(酸っぱいので、渋みの方が日本人全体の口に合うせいもあるそうで…)
加えて、大豊町も御多分に洩れず過疎化・高齢化の波に呑まれ、一時は生産者が1戸しかいない危機的な状況に陥っていました。
2015年4月にテレビ東京「主治医が見つかる診療所」で紹介されてから、事態は一気に好転し、年間売上1億円を突破するほどのブームを呼びました。
※Amazonでも購入することができます。
大豊町碁石茶協同組合 『本場の本物』碁石茶50g | ||||
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1パックで3~4杯抽出できるそうです。
ー 1人のおっちゃんが作った日本一の"どぶろく"「輝(てる)」
“醪(もろみ)を濾(こ)し取らない,白く濁った酒。白馬(しろうま)。にごりざけ。もろみざけ。どぶ。だくしゅ。とも呼ぶ”
…スーパー大辞林より
米の美味さをまざまざと感じられる酒、どぶろく。その甘さは他の酒よりも引き立つんですよ、"どぶろく"って。
そして、この地で作られる「輝(てる)」が日本一になるほどの名産なんです。
なんせ、甘い。それでおいてキリッとしてる。
そして、瓶をかたむけると、
”とろっ。
どろどろどろ どろどろ…”
とお酒が出てきます。
※イケダさんのインスタグラムからもこれを見ることができます。
すごいです。
残念ながら、生産者の都合でオンラインで購入はできないので
この地域でしか購入することができない「秘蔵酒」とも言えましょう。
※そして6月には嶺北地区で新しいお酒「土佐泡盛」が販売されるようにもなりました。こちらも参照してみてください。
②ひ ば り
ここ、「ひばり食堂」という量がメッサ多い定食屋さんがあるんですよ。名物はこれで”普通盛り”だというカツ丼(800円)
この「ひばり食堂」という名前。ちゃんと理由があります。
「ひばり」と聞いて、皆さん何を連想しますか?
10代のアナタでもどこかで聞いたことはあるはず…
そう、「美空ひばり」さんを連想するはずです。
実は美空さん、9才の頃に四国巡業のため乗っていたバスが脱輪事故を起こし、九死に一生を得ました。
療養し、転院する前にこの大豊町の杉の大杉に「日本一の歌手にしてください」と願掛けしました。その後、一気にスターダムへと駆け上っていったのは周知の通りでしょう。
その他エピソードの数々が込もった、「大杉」がパワースポットとして有名となっています。
③カ フ ェ
高知県はカフェの県です。一人当たりの喫茶店件数が全国トップで、独創的なお店の数々が立ち並びます。この「カタログ。」で取り上げた現代企業社のカフェもそんな感じでしょ…?
例外なく、この嶺北地区でも独創的なカフェが。代表的なのは、
ミシシッピ(本山町)
【時間】
月〜火 11:30~22:00
金〜日 11:30~22:00(ラストオーダー21:00、20時閉店あるので電話確認を)
【時間】
10:00~18:00 (定休日は木曜、第2.4水曜)
ぼっちり堂 (土佐町 ※現在は休業、オンライン販売のみ)
というところでしょうか。これから随時更新していければと思います。
④雲 海
嶺北地区、やばいです。
何がっていうとこの地区、”標高400m以上の高所”に集落があるんですよ。
ほら、この写真を見てみてください。
見下ろすと、足下に雲が見える“雲海”が見えるんです。
こんな風景が、国道から登ったところで見ることができるわけですよ…。
先輩である矢野大地さんのお家”だいちハウス”は本山町にあるのですが、標高700~750mって言われてますからね。
初めて行った当初は、「よくこんなところに家建てたな…(絶句)」と思ってばかりでした。wまさに天空の郷!
「天空の郷」 本格玄米焼酎 「土佐天空の郷」使用 25度 720ml | ||||
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平野にずっと住んでいて、家は大工の集団が作るものと考えていたもんですから、
それはすごいカルチャーショックでした。
※かつては集落ごとに一人は”家大工”がいてその人が「頭領」として指揮を取り、まわりの人と一緒に家を作っていたのだそうです。
だから築100年の家も珍しくなく、わかる人には「あ、ここシロウトが作ったな」と分かるそうです。
いかがだったでしょうか。とても新鮮で、日々発見ばかりでした。
ここから1か月ほど、嶺北地区を存分に巡り、レポートしていきますぞ~。
※参照にこちらもどうぞ。
嶺北地方のまとめはこちらです。