秋のタウシュベツ川橋梁を散策。糠平湖の朽ちゆく史跡へ行こう
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前の記事から続いてます。
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北海道には、明日にも崩れてなくなってしまうかも知れない
遺跡があることをご存知でしょうか。
「タウシュベツ川橋梁」という、この帯広の山地に国鉄が走っていたことを証明する跡なのです。2018年秋に訪ねた時の様子をお伝えします。
タウシュベツの橋は、国鉄・士幌線の歴史跡
まずはこの写真をご覧ください。
おそらく観光雑誌などで見たことあるのではないでしょうか…?
引用元:
このコンクリート製の橋。
実は春から夏にかけて、湖に浮かぶように姿を見せる橋なのです。
これが昨今とても有名な「タウシュベツ川橋梁(タウシュベツがわ・きょうりょう)」
というもの。写真を探してみるとボロボロと崩れた跡が見えるほどです。
(ちなみにこの橋、秋〜来春まで水中に沈んだように見えます。)
この橋をはじめとして8つの橋が「 旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群」として、
上士幌町の遺産として残されています。(北海道遺産にも、この線路一帯が登録されている)
これらが、帯広の山奥に鉄道が走っていたことを、私達に伝えてくれるのです。
上士幌に、鉄道があった理由
かつては帯広駅から北へ80km、十勝三股(とかちみつまた)まで延びた士幌線がありました。
かつて、林業に従事する人が多かった時代がありました。
彼らはこの山中に集落を作り、家族で生活していたのです。
しかし、技術発展が進み、人口はどんどん流出して行きます。
1960年後半に国道273号線が整備され、鉄道以外の交通網がようやくできました。
林業の衰退も拍車をかけます。外国産の木材が破格の安さで購入できるとなると、
国産木材が流通が大きく減少。1987年3月に廃線となったのでした。
帯広駅からタウシュベツ川橋梁への行き方(By車orバス)
1.車
自家用車(またはレンタカー)を使うとなると、余裕を持って1時間30分くらいです。
音更町を過ぎるまで、多くの郊外型店舗に住宅が見え、
士幌町に入ってからは広大な畑が見えることでしょう。
上士幌町に踏み込んだあたりから山道になるので、スピードの出し過ぎには要注意。
タウシュベツへ車を走らせる途中、鉄橋の跡が見えた。
2.バス
JR帯広駅から「ぬかびら温泉郷」まで、バスパックが通年販売されています。
バス往復券+温泉入浴券+施設利用券と3つ付いて3000円(しかも7日間有効)
というお得なプラン!
3~4日間と少し長めに滞在する人が多いので、公共機関を使うなら必須ですね。
参照:
・ぬかひら源泉郷バスパック(PDF):
https://www.tokachibus.jp/pdf/2018nukabira-rosen.pdf
橋梁一帯で訪ねてみたスポット…
・幌加駅の跡地(ほろかえき)
士幌線の跡が残るスポット。
駅舎はもうないですが、プラットホームと線路が現存し、
保存団体によって白い駅名板とレプリカの駅名票が取り付けられました。
一筋に延びている線路跡はウォーキングコースとなっており、非常に遠近感があります。
さらに橋梁一帯に行くまで寄るべき観光スポットは?(追記します)
・道の駅ピア21しほろ
・糠平湖温泉地帯
で、肝心の橋は見えたの?
実は、秋〜冬にかけてほとんど見えないと聞いていました。
ほんとかな?と思いつつ、現地まで心を踊らせて近くで車を停めて、3分ほど茂みを歩いて行きました。景色が開けてきた…!
とワクワクしてじっくり見た結果…
やっぱり見えませんでした。そりゃそうだ(笑)
けど、こうしてカメラを登板させて撮影する機会も多かったので良かったです。
まとめ:やっぱり橋を見たいので来年も行きます
…このまま橋を見ることなく終わるのも勿体ないですよね。
湖の水位が下がる春から夏にかけて、見学ツアーもあるそうなので、
この時期を狙って来年また行こうと思います。
というわけで、秋のタウシュベツ川橋梁も空気が澄んで綺麗でした。
道中お気をつけて、見に行ってみてください。